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我が国では草本性のイチゴ(オランダイチゴ)は、栽培・生産上は野菜に分類され、野菜の研究・技術者が担当しております。本コーナーでもイチゴ(或いはワイルドストロベリー)に関するご質問はかなり多く、内容も多岐にわたっておりますので、以下の回答内容も参考にしてください。
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/sosai/ichigo.htm
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/sosai/ichigo2.htm
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/sosai/ichigo3.htm
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/sosai/wildstraw.htm
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/sosai/wildstraw3.htm
ここからはご質問の回答をさせていただきます。
1.下葉の管理について
下葉の整理の主たる目的は、病害虫被害の回避です。他の作物でも、葉が老化して光合成能力が低下して来ますと、病害虫に冒されやすくなります。また、株もとに葉が密生していますと、湿度が高くなり病気が発生しやすい環境になります。
そこで、ある程度老化して果実生産に余り貢献しないような葉は、積極的に摘葉する方が良いでしょう。摘葉の目安は、あくまでも病害虫の発生抑制を念頭に置き、過度の摘葉は避けた方がよいでしょう。もちろん着果数との関係が深いわけですが、葉枚数が少ないと(過度に摘葉すると)果実の肥大が抑制され、品質も悪くなります。
2.果実の肥大不良について
ご質問にある果実は、種々の原因で着果・肥大不良になったものと思われます。原因として不受精(過度の低温・高温、降雨による受粉不良)、他の果実との競合、過度の摘葉などが考えられます。
いずれにしても、一定の葉で肥大できる果実の数と総収量はほぼ決まっておりますので、小さくあまり素質の良くない花は摘花した方が正常花の着果・肥大が良くなります。
3.収穫期間の違いについて
ハウス栽培と露地栽培では、ご質問の通り収穫期間が全く異なります。しかし、よく考えてみますと収穫終了の時期が同じなのです。つまり、イチゴは低温短日条件でないと花芽ができないため、春になって高温長日の条件になると新たな花芽が分化しないので、5月〜6月以降(品種・栽培地域により異なります)は、通常の条件ですと収穫ができなくなってしまうのです。つまりハウス栽培では、収穫開始期が異なるだけなのです。
最近の「とちおとめ」等の品種を用いたハウス促成栽培では、休眠を全くさせないで収穫するので、早い場合には10月中から収穫が可能になり、その後環境が低温短日条件であるため、次々と花芽分化しながら収穫が続くわけです。
また、これらの親株からもランナーは発生しますし、子株をとることも可能ですが、収穫株はアブラムシ等に汚染されていることも多いので、ウイルス等の病害に注意が必要です。
ランナーの発生条件としましては、以下の3点が挙げられます。
1)親株が非休眠状態にあること
2)環境条件が、長日・高温であること
3)株の栄養条件が良いこと
いずれの条件も収穫が終了した6月頃でしたら十分可能です。
4.収穫中の施肥管理について
収穫中の施肥管理は、基本的に肥料切れを起こさない程度の追肥が有効です。
通常、元肥を有機質主体で15kg〜20kg程度入れますので、露地栽培でも年内はほとんど必要ないでしょう。越冬中も厳冬期は灌水も含めてやらないのが一般的です。これは凍結により根を傷めるからです。
したがって、追肥はマルチをかける前(2月中下旬)以降に行うのがよいでしょう。マルチをかけない場合でも、少し地温・気温が上がって根が動き出してからで結構です。
量は、少量を頻繁に与える方がよいので、成分で1〜2kgの液肥あるいは速効性の化成肥料を1週間間隔で与えると良いでしょう。
実際の施肥のタイミングと量については、品種や、元肥の量、気温や天候などの気象条件、降水量などにより適値が変わりますので、葉色等を見ながら肥切れを起こさない程度に追肥しましょう。
(回答者:丸尾 達)
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